4日目は簡易懸濁をはじめとする薬剤の話、各メーカーさんの栄養剤のプレゼンテーション、摂食嚥下障害看護の話などなど盛りだくさんでした。このなかで、筆者が今まで知らなかった、エンシュアのトリビアを紹介します。
エンシュアにフタがあるってみなさんご存知でしたか?
端っこにタブをひっかけて開けられるように工夫もされています。開閉できる、一見飲み口風の口がありますが、注ぎ口であって、飲み口ではないそうです。実際飲もうとしたら、開けた注ぎ口のフタがちょうど鼻にぶつかって物理的に飲むのは困難であることがスタッフによって証明されました。いったん口唇を付着すると、その後の保管に衛生的問題が生じるため、直接には飲ませない、意図的な構造と推測しましたぞ。マイケル・ジャクソンのゼロ・グラヴィティ―のごとく缶を水平まで傾けてもわき漏れしないことも確認できました。
補助栄養剤が必要なかたは、1日1本をちびちび飲み(sip feeding)で飲み切って頂きたいので、1日数回その都度容器に注いだあとフタを閉め、缶を冷蔵庫に入れるのが良さそうです。
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「注ぎ口飲み」にチャレンジしましたが、
いい塩梅に鼻がぶつかってどうしても飲めませんでした(笑)。
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「エンシュアはアルミパウチのラコールに比べて、イカツイ硬さのスチール缶だから、ごみ出しのときにかさばるのが欠点よね」と長らく思っていました。しかし、アボットさんが言うには、ビールのように炭酸を詰めて内圧が高くなる飲料は、つぶせる軟らかさのアルミ缶が適しているそうですが、エンシュアやコーヒーのように缶内を真空にして鮮度を保つ飲料は、強度の高いスチール缶が必要なんだそうです。アボットさん、「単にコストの問題で古くさい缶を使っているのかな」と思っていた無知をお許しくださいまし。