2024年10月19日、第19回宮城NST研究会の当番を坂総合病院NSTが担当させて頂きました。テーマは、歯科が無い自分達が今一番勉強したい、「口腔」に関する話題を掲げました。
一般演題レポート
一般演題で特に印象に残ったのは、「看護師によるOHAT-Jを活用した口腔ケアの取り組み」と題した仙台オープン病院口腔ケア認定看護師さんのご発表です。入院後48時間以内にすべての患者さんの口腔内評価を行い、1週間毎に再評価しているとのこと。以前から口腔管理センター・歯科が併設されており、口腔への関心が古くから根付いているので、看護師は入職時から口腔内評価の教育を受けるそうです。
まだ当院では、NST回診対象者やST介入患者さんなど入院患者さんの一部でしか口腔内評価をルーチン化しておらず、まだまだじゃのう、と思いました。
特別講演演者でお招きした、熊本リハビリテーション病院 白石愛先生は、統一した方法で口腔内評価をすることの利点として、共通言語で多職種が連携しやすくなること、点数化して重症度を分類することで、集中ケアが必要な患者さんとご自身が行うケアで大丈夫な患者さんを区別し、ケアの必要度を皆で把握できること、などを挙げてコメントをくださいました。先生のところは導入にあたり、看護師が3か月間毎日評価方法のトレーニングを積んだのだそうです。
NSTが現在のように当たり前になったように、そのうち口腔スクリーニングも当たり前にやらなきゃいけないことに国から誘導されるのではないでしょうか。それは患者さんにとって実際に望ましいですし、我々は来る時代までの間に基礎固めしておきましょう。
私達は白石チルドレンなので、ROAGを使用しております。
ウラ反省会
今回、当番世話人による開会挨拶で、栄養界レジェンド外科医である土屋先生、宮田先生ら宮城NST第一世代(注:筆者の私的分類です)へのリスペクトを示せたことに自己満足しています。当院が学会認定教育施設になれたのは第一世代のおかげです。我々は勝手に第二世代だと思っておりまして。このセリフに集中するあまり、共催、後援のかたがたへのリスペクトを失念し、帰宅してから猛省しました。この場を借りても届かないと思われますが、共催、後援の皆様に感謝申し上げます。
特別講演の話題は後日ご報告させてください!