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口腔の問題と疾患の臨床転帰は関連する
われらが白石愛先生は、口腔の問題が疾患の臨床転帰(入院期間、退院時FIM、自宅退院、院内死亡)にも関連しており、口腔の問題に多職種が連携して介入することが重要であると以前から提言されております。
わかりやすい例えでは、「歯がぐらぐらでお口のなかがネバネバなのに、リハビリを頑張れ、しっかり食べなされ、と強制されても、自分事として考えた場合、嫌ですよね、頑張れませんよね」ってことです。
リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算
2024年の診療報酬改定で、「急性期におけるリハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算」が新設されました。詳しくは、「令和6年度診療報酬改定について 厚生労働省説明スライド(118-120頁)」をご覧ください(下記に貼り付けました)。愛先生は、この三位一体新設後にお仕事忙し度が爆上がりしたそうですが、口腔の問題に国が本腰を入れたことで、お口が実はいろいろな問題の入り口であると世間が認知するきっかけになるのでは!ということでした。当院は人的体制がなく加算がとれませんが、三位一体マインドはあります!
明日から行えるオーラルフレイル対策2つ
さらに、私たちが明日からでもできることとして、愛先生から2つ教わりました。早速今後実行しましょう!
- 「かかりつけ歯科を持ちましょう!」と患者さんに提案します!
- 「Oral fraility 5-item: OF-5」で簡便にオーラルフレイルをチェックしてみます!
OF-5 2つ以上あてはまる場合、オーラルフレイル
- 自身の歯は何本ありますか? *20本未満でYes。
- 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか?
- お茶や汁物でむせることはありますか?
- 口の渇きが気になりますか
- 普段の会話で言葉をはっきりと発音できないことがありますか?