宮城県沿岸二市三町が診療圏の地域医療を担う病院のNSTです。
最寄り駅はJR仙石線下馬駅です。
NSTとは?
栄養サポートチーム(Nutritional Support Team: NST)は栄養の専門技術・知識を持ったチームです。医師、看護師、栄養士、検査技師などの専門職が職種や診療科の垣根を越えてチームを組み、患者さんに適切な栄養管理を行います。栄養状態を評価し改善することで、死亡率・合併症・感染症の発症率を低下させ、医療費を削減させうるとされています。
坂総合病院NSTのあゆみ
- 2005年 NST設立 初代NST委員長は産婦人科F先生でした。ランチタイムミーティング、NST回診の定例化、NST稼働施設認定、宮城NST研究会世話人会に参加。
- 2011年~NST活発化 2代目NST委員長に当サイト管理者(外科医)が就任。NST回診加算算定チーム結成、NSTオリジナルスクラブ作成、栄養関連定例勉強会開催(下馬栄養倶楽部)、宮城NST研究会幹事担当、栄養ガイドブック作成。2011年、2013年にICU国際栄養調査に参加し、世界比較で辛酸を舐めました。
- 2017年 NST専門療法士教育施設認定
- 2017年11月 第1回NST専門療法士実地修練開催
NST専門療法士実地修練とは?
厚労省が認めるNSTの構成メンバーは医師、看護師、薬剤師、管理栄養士が必須で、所定の研修を修了した者に限ります。医師以外のスタッフは、学会が認定した教育施設でのみ行われるNST専門療法士実地修練という合計40時間の研修を受講しなければなりません。研修を修了したかたが目指す専門資格として、医師は認定医、医師以外はNST専門療法士の資格があります。
NSTの維持には実地修練終了者が複数必要です。当院が以前教育施設でなかった時期には、仙台の複数の教育施設に大変お世話になりました。しかし、「勤務の合間に塩竈市の当院から仙台へ40時間通い続けるのは大変」との声がメディカルスタッフから聞かれました。「安定したNSTのメンバー確保のためには自前で実地修練を開催するのが最良!」という考えから、みんなで団結し教育施設認定を得て、2017年から実地修練開催を実現できています。